2010年12月
2010.12
今年は、いろんなコンサートの出演があり、体調に気をつけてと第1に思っております。去年の年末ぎりぎりにうれしいTELをいただきました。それは、最近IL CANTO DEL CUÒREに参加された生徒さんが「ヒロシマのツル」の作曲者故黒髪芳光氏の奥様とお知り合いとのこと、色々お話を聞ける事を楽しみにしています。
日本音楽振興会の理事森田澄夫先生から、去年秋頃TELがあり、19回のリサイタルをお聴きく下さり是非にと 会員に推薦されました。私も興味のあります和楽器との共演や新作日本歌曲の演奏会が増えそうです。
2010年6月 第20回リサイタル批評
2010.6
20回リサイタル批評
1992年に第1回リサイタルを開催し、以来第三回からは日本人作品に専念し、その紹介と日本の歌の心を追求し続けている。その前中が今回はまず團伊玖磨「六つの子供のうた」「抒情歌」歌劇「夕鶴」から「私の大事な与ひょう」を歌った。伸びやかな團の作風を歌うのに彼女ほど適した声と表現はあるまいと思うほどに腰の据わった歌唱だ。ことにオペラティックな構えと情感のバランスは素晴らしかった。続いて昨年の二期会日本歌曲研究会委嘱作、木下牧子「動物詩集」。擬人化された昆虫や動物への感情移入の[ヒロシマのツル」が想いを籠めてうたわれ、続いて中島はる曲無伴奏独唱による「篠笛」が凛とした佇まいで会場を震撼させた。最後の新実作品、越谷達之助「初恋」は歌い手の人柄を表す温かな贈り物だった。
(東京文化会館小ホール) 保延裕史(音楽現代)
2010.6
前中は関西出身だが現在は東京で活躍。リート、宗教曲も歌うが主柱は日本歌曲、と言うので楽しみにして行った.第一部は團伊玖磨作品で響きの良い美声で「六つの子供のうた」や「抒情歌」などが歌われたが、言葉が響きの中に隠れてしまうのが気になった。もともと日本歌曲は、言葉の明瞭度と響きが二律背反の関係にあり、しかも聴衆は日本語が分かる、と言う難しい関係にあるが、最近ではこの両者を解決した名歌手が出現しているのも事実。その意味でこの夜は、もう1段の練磨が欲しかった。第二部は三好達治の洒落た詩に木下牧子が鋭く付けた「動物詩集」だが、「蟹」を除いて言葉,引いては曲が生きない。黒髪芳光「ヒロシマのツル」は第一曲が良く、無伴奏の中島はる「篠笛」と新実徳英の「ばら、きく、なずな」は纏まった。最後の「初恋」、続くアンコール曲「からたちの花」、「夕鶴」のつうのアリアは安心して聴けた。
(東京文化会館小ホール) 三善清達(音楽の友)
2010年3月 第20回リサイタル
2010年
3月30日 第20回リサイタル無事盛会のうちに終わりました。
ご来場下さいました皆様 ありがとうございました。当日はゲネプロから木下牧子先生が立ち会ってくださり「動物詩集」の演奏アドバイスを頂きました。本公演とあわせて緊張の連続でした。
今回はプログラムも欲張って、アンコールの最後にオペラ「夕鶴」の「さよなら」のアリアを予定していましたので大変でしたが、沢山のブラーボーを頂きとてもうれしくホットいたしました。
無伴奏独唱曲「篠笛」も好評で、作曲家の中島はる先生もご来場下さっていたのにご紹介できませず失礼をしてしまいましたが、声のみのステージの響きを堪能しましたとのうれしい感想も頂きました。
若い人の感想にも選曲の考え抜かれた構成も良かったとの意見もありまして日本歌曲と言うとても地味なジャンルですが、しっかりと感じとって下さりうれしい限りでした。